タイ生産 仕入れ FAQ

タイ生産・仕入れ FAQ ガイドライ

タイでの生産や仕入れは、多くのビジネスチャンスを秘めていますが、初めての方にとっては不安な点も多いでしょう。ここでは、よくある質問とその回答をガイドラインとしてまとめました。


1. どのくらいのロットから生産・仕入れが可能ですか?

タイの工場やサプライヤーは、中国と比較して小ロットからの生産や仕入れに対応しているケースが多いのが特徴です。

  • アパレル・雑貨: 一般的に、Tシャツなどのシンプルなアイテムであれば50枚〜100枚程度から対応してくれる工場もあります。雑貨類も、小規模な工房や個人事業主であれば、数十個から相談に乗ってくれることがあります。
  • 注意点: 大手工場や複雑なデザイン、特殊な素材を使用する場合は、ロットが大きくなる傾向があります。また、ロットが少ないほど単価は高くなることを理解しておきましょう。

2. 納期はどのくらいかかりますか?

納期は、製品の種類、ロット数、工場の混み具合、素材の調達状況によって大きく異なります。

  • アパレル: サンプル作成に1〜2週間、生産に3〜6週間が目安です。プリントや特殊加工が多い場合はさらに時間がかかります。
  • 雑貨: シンプルなものであれば2〜4週間、複雑な手作業が多いものは1ヶ月以上かかることもあります。
  • 運送期間: 船便の場合は2〜4週間、航空便の場合は数日〜1週間程度が別途必要です。
  • 余裕を持ったスケジュール: タイの祝日(ソンクラーンなど)や現地の習慣、予期せぬトラブルを考慮し、常に余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

3. 品質管理はどのように行われていますか?

品質管理は、生産・仕入れにおいて最も重要な要素の一つです。

  • 事前確認: サンプル作成の段階で、生地の質、縫製、プリントの仕上がりなどを細かく確認し、フィードバックを明確に伝えましょう。
  • 生産中のチェック: 信頼できる工場であれば、生産途中での品質チェック(インライン検査)を実施してくれます。可能であれば、自身で現地に赴くか、代行業者に依頼して進捗と品質を確認することをお勧めします。
  • 最終検品: 出荷前に必ず最終検品を行います。不良品率を許容範囲内で事前に取り決め、不良品があった場合の対応(交換、割引など)も明確にしておきましょう。
  • 第三者機関の利用: より厳格な品質管理を求める場合は、第三者検査機関に依頼することも可能です。

4. 支払い方法はどうなりますか?

一般的な支払い方法は以下の通りです。

  • デポジット(頭金): 通常、注文時に生産コストの30〜50%を前払いすることが求められます。
  • 残金: 製品完成後、出荷前に残金を支払うのが一般的です。
  • 支払い手段: 銀行振込(国際送金)、クレジットカード、PayPalなどが利用されます。送金手数料や為替レートに注意しましょう。
  • 為替リスク: タイバーツと日本円の為替変動リスクを考慮し、契約時に為替レートに関する取り決めをしておくことも有効です。

5. 言葉の壁はありますか?

はい、基本的なコミュニケーションは英語である程度可能ですが、専門的な内容や詳細なニュアンスを伝える際には課題となることがあります。

  • 英語対応: バンコク市内の比較的大きな工場や、外国人との取引に慣れているサプライヤーは英語が通じることが多いです。
  • タイ語の重要性: しかし、よりローカルな工場や市場ではタイ語が中心です。細かい指示や交渉では、タイ語が話せるスタッフがいるとスムーズです。
  • 通訳・代行業者: 言葉の不安がある場合は、タイ語の通訳を雇うか、生産・仕入れ代行サービスを利用することを強くお勧めします。専門用語や文化的な背景を理解しているプロに依頼することで、誤解を防ぎ、トラブルを未然に防げます。

6. 信頼できるサプライヤーや工場をどう見つけますか?

信頼できるパートナーを見つけることが成功の鍵です。

  • 展示会への参加: タイ国内外で開催されるトレードショーや展示会(例: BIG + BIH、Style Bangkokなど)は、多くのサプライヤーと直接会って話ができる絶好の機会です。
  • オンラインプラットフォーム: AlibabaなどのBtoBプラットフォームや、タイ国内の企業リストなどを活用します。
  • 現地視察: 実際に工場や店舗を訪問し、生産体制、品質、従業員の様子などを自分の目で確認することが最も重要です。
  • 紹介・口コミ: 既にタイでビジネスを行っている知人や、専門家からの紹介も有力な情報源となります。
  • 代行業者を通す: 経験豊富な仕入れ代行業者であれば、信頼できるネットワークを持っています。手数料はかかりますが、リスクを減らすことができます。

7. 知っておくべき現地の習慣やビジネス文化はありますか?

タイのビジネス文化を理解することは、円滑な取引のために役立ちます。

  • 関係性重視: タイでは「ゲンジャイ(気遣い)」や「ヌア(上下関係)」など、人間関係や敬意が非常に重視されます。最初の段階で良い関係を築くことが大切です。
  • 笑顔と忍耐: 常に笑顔を心がけ、交渉や問題解決には忍耐強く臨む姿勢が評価されます。怒りや不満を表に出すのは避けましょう。
  • 時間の感覚: 日本と比較して、時間の感覚が大らかな傾向があります。納期やアポイントメントには余裕を持ち、催促の仕方も配慮が必要です。
  • 祝日: ソンクラーン(タイ正月)や年末年始など、長期休暇期間は工場が閉鎖されるため、生産計画に影響が出ます。事前に確認しておきましょう。

8. 輸入規制や関税について教えてください。

製品の種類や素材によって輸入規制や関税が異なりますので、事前に確認が必要です。

  • 関税: 製品のHSコード(Harmonized System Code)によって関税率が決定されます。日本の税関やJETROのウェブサイトで確認できます。
  • 消費税: 輸入時には関税の他に消費税も課税されます。
  • 輸入規制: 食品、化粧品、電化製品など、特定の品目には日本の法律に基づく輸入規制(例: 食品衛生法、薬機法、電気用品安全法など)があります。必要な許可や認証を事前に取得しておく必要があります。
  • 原産地証明: FTA/EPA(自由貿易協定・経済連携協定)を利用して関税を優遇するためには、原産地証明書が必要となる場合があります。

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